社会的コミュニケーション障害、回避性パーソナリティ障害 障害基礎年金2級:年額¥780,900
1.相談に来られた状況
未熟児として生まれ、視覚障害をお持ちの女性でした。幼少期から人と関わることが苦手で、人見知りやストレスによる体調不良がたびたびありました。
大学在学中にはじめて病院を受診し、社交不安障害、双極性障害と診断を受けました。不安がなくなればよくなるかと思っていましたが、不安がなくなっても症状はよくなりませんでした。
人との距離がわからず、周りの状況を読み取れない。家族にも敬語を使い、質問の答えを考えすぎて時間がかかるなど、発達障害の傾向が強いため、専門医を受診。発達障害の1種である「社会的コミュニケーション障害」と診断を受け、相談のご連絡がありました。
2.経過
初診日は10代だったため、納付要件は問われませんでした。20歳前障害の事後重症請求で準備をすすめました。
専門医を受診された際にきちんと発達障害の診断名がついており、ご本人の日常生活を聞き取りすればするほど、発達障害の特性が強く感じられました。ご家族やご本人の日々の不便を文書にまとめ、診断書依頼をいたしました。
完成した診断書には、社会的コミュニケーションの苦手さがきちんと記載されておりましたが、実態を正確に表さない文言があったため、医師に確認の依頼をしました。真摯にすぐご対応いただき、障害状態が軽いと捉えられかねない間違った文言は修正していただけました。申請に必要な書類を添付し、障害基礎年金の事後重症請求をしました。
3.結果
障害基礎年金、事後重症請求で支給が認められ2級 年額¥780,900受給ができました。
4.ポイント
病院を受診してみて、医師と合わない、自分の症状が一向に回復しないと感じるのであれば、違う病院へ転院されることもひとつの手段です。ひとつの病院に固執せず、ご自分の障害に寄り添ってくださるドクターを見つけてください。
また、診断書には「単純作業であれば可能」など、形式的表現が使用されることがよくあります。しかしこれは、障害を審査する障害年金においては、「一般の労働市場審査における単純作業(労働)ができる」と読まれてしまい、不支給になるケースがあります。ひとつひとつの表現も審査において適切な内容を表すものにしていくことが重要です。
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