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自閉スペクトラム症、知的障害、注意欠陥症、強迫性障害 障害基礎年金2級:年額¥780,900

1.相談に来られた状況

小学生の時から引きこもりで、中学生になっても通学はされていませんでした。家ではベッドの上でぼんやりしていることが多く、外の世界との交流は全くありませんでした。医療機関の受診もしませんでした。

成人し、精神的に不安定になることが増えたことで、初めて病院を受診されました。働くことは困難なため、障害年金の受給を考えたお母様が役所へ相談に行きましたが、年金の納付がされておらず受給は不可能と窓口で断られたそうです。

ご家庭の経済事情により生活保護を受給されており、ご本人は単身でアパート暮らしでしたが、常時お母様からの支援や援助、声掛けを受けてなんとか生活していらっしゃいました。生活保護から抜け出し、娘と一緒に暮らしたいとのことでご相談にいらっしゃいました。

2.経過

初診日以前は保険料を納付しておらず、納付要件がクリアできないことが確認できました。お伺いしたお話から知的障害での証明ができればと考え、精神障害者手帳取得時の診断書を確認させていただくことにしました。診断書の傷病名に「知的発達障害」と記載があり、受給可能性ありと判断し進めました。

日常生活で不便に感じていることを文書にまとめ、診断書依頼をいたしました。内容は母以外とは没交渉、常時母の支援を要すること、労働能力はないとの記載があり年金スケールに沿った内容の仕上がりでした。申請に必要な書類を添付し、障害基礎年金の事後重症請求をしました。

3.結果

障害基礎年金、事後重症請求で支給が認められ2級 年額¥780,900が受給できました。

しかし、診断書内容から1級相当と判断し審査請求を行いました。結果は棄却され、2級での受給となりました。

 

4.ポイント

現在、障害の状態が認定基準に該当していても、傷病名によっては受給できないパターンもあります。

保険料はきちんと納付、もし経済的に厳しければ免除の手続きをしておくことをお勧めします。

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