国立病院機構　西新潟中央病院

総合評価：

2.7 (9件)

評価コメント

■新潟市西区、小針十字路から徒歩10分。脳・神経疾患と呼吸器疾患、小児神経医療を中心とした病床数400床の大型病院。2004年に国立病院から独立行政法人化した。
■てんかん、パーキンソン病、脊髄小脳変性症など難病系疾患並びに小児神経疾患を得意とし、重症心身障害児の療育に関しても実力を持つ医療機関。
■医療に関しては、患者アンケートは概ね高評価。「医師やスタッフは雰囲気が良く相談に乗ってくれる。」「患者の気持ちに寄り添ってくれる。」
■医療に関して高評価であるが、障害年金など患者社会保障権などは理解度が低く、度重なる不誠実な対応が散見された事は低評価。
■多数の医師がいるため一概にはいえないが、当センターが関与した５名の医師（てんかん科：1名、神経小児科：２名、脳神経外科：2名、に関しては、障害年金について理解度は低い、又は社会保障（障害年金）に対する意識は低い。障害年金に対しての対応能力は低評価となっている。
■相談員、ケースワーカーは真摯な対応であるが、医師の行動変容には至らない。職員によると「組織内ヒエラルキーが明確で、医師はコメディカルの進言に耳を傾けることは無い。」、「あきらめてください。」（院内職員の弁あり。）合理的な論拠、法令基準でのお話しに関しても、ケースワーカーが理解しても、医師には全く通じないため真正な法令基準での診断書作成はできないケースがある。事前確認を行い、患者同行し法令説明を行うも、真摯な対応がなされないなど患者の社会保障権を軽んじている院内分科がある。独立行政法人となっても、民間基準のビジネスマナー、一社会人としての礼儀に欠ける対応が見られる。
■障害年金の診断書を作成したことが無い医師（てんかん科）については、診断書作成自体を断る等問題があった。その後法令基準を説明し、資料提供したが、スケールズレ、抜け、漏れなど低品質なものとなった。法令基準を説明し、確認修正に1カ月以上かかるなど患者社会保障権を軽んじていると感じるケースがあった。
■てんかん科医師については、診断書の作成についても、合理的な理由を説明せず、作成を拒絶するなど医師法違反等がみられるケースがあった。また文章による問い合わせに対しても回答を得る事が出来ないなど、ICを行わず患者権利をないがしろにしているケースがあった。
■基本理念は「患者さん利益を最優先する医療」を掲げているが、医師には浸透していない事を感じる。独立行政法人化した今でも、旧体質を引きずっている感あり。
■　院内において、医療者は医療行為を行い、社会保障については専門外である事を認識する必要があると感じる。
■　事務方を訪問し、打合せを行ったうえで、代理人社会保険労務士か文章による正式な問い合わせを行った。回答を行わないなど、常識を欠いた対応がなされていることは残念。一般社会常識や患者の社会保障権などを軽んじ、不誠実な対応は低評価。

病院名: 国立病院機構　西新潟中央病院
住所: 新潟県新潟市西区真砂1丁目14番1号
電話番号: 025-265-3171
①対応と連携: 3.0
ケースワーカー、事務方、医師の連携が不安定。
②書類の早さ: 2.5
作成依頼から一箇月以上、また不整合個所の確認までさらに1カ月以上かかるなど低評価
③障害年金の知識: 2.0
障害年金用診断書の作成経験が無い医師は、１回目作成拒絶。2回目は作成実施頂いたが抜け漏れ、不整合記載など品質が低く低評価。
④診断書の完成度: 2.0
診断書が障害者の、生存権、社会保障権に直結するという意識が低いため、法令基準とは不整合であっても開き直るなど不誠実な対応が見られたのは残念。医師が法令知識が不足している事は致し方ないが、門外漢な分野であっても医師が主観で決定するという傲慢な姿勢がみられる点は低評価。
⑤患者様との整合性: 4.0
法令基準との整合性が取れた真正な内容の診断書作成までに数か月かかる。病院組織としての医師ヒエラルキーが強い文化が、聞く耳を持たない、不誠実な対応に現れる、ビジネスマナー等に関して低評価。

各評価基準（クリックで表示）▼

①窓口、CW、Dr.の対応と連携

（最高で5点評価）　※1点毎の加点方式

項目	手段	具体例
一般的なビジネスマナーができているか ※各例を全て満たして得点	電話	・３コール以内に出たか・電話保留時間（１分以内）・言葉づかい、音声、対応
一般的なビジネスマナーができているか ※各例を全て満たして得点	郵送	・宛先が「御中」や「様」に直っているか・封筒に差出先の記載があるか・料金不足はないか、送付状（表書き）はあるか
Ｄrとの連携ができているか	電話郵送	・窓口対応者が、依頼事項に対して、期日までにきちんとした回答ができる
納期を守ってもらえるか	電話郵送	・納期までに医証作成してもらえた
調整力があるか	電話郵送	・指定した期日よりも早く作成してもらえた
誠実な対応がしてもらえるか	電話郵送	・電話（又は文書）依頼に対して、きちんと電話（又は文書）対応してもらえた
その他	電話郵送	・プラスアルファな対応をしてくれた

②診断書の完成までの早さ【初回時】

※書類が先方に到着した日（又は作成依頼日）から、完成書類がセンターに到着するまで

1週間以内	5点
2週間以内	4点
3週間以内	3点
4週間以内	2点
5週間以内	1点
それ以上	0点

③Dr.の障害年金に対する適切な対応

※診断書の初回出来上がり内容及び、補正への対応について

初回で完璧な出来上がりだった（補正必要なし）

5点

～以下、補正を必要とした場合の評価～

文書で再依頼後に誠実に対応して頂けた	4点
文書で再々依頼（又はそれ以上）後に誠実に対応して頂けた	3点
電話説明後に誠実に対応して頂けた	2点
社労士が直接説明等を行った後に誠実に対応して頂けた	1点
誠実な対応をして頂けなかった（合理的な説明や文書回答をして頂けなかった）	0点

④診断書の完成度【初回時】

※1点毎の減点方式

・補正依頼について、正当な理由なく対応しない
・鉛筆やフリクションペンでの記入
・シャチハタ印の使用
・斜線漏れ
・記入漏れ（現症日、ICDコードの漏れ、等）

⑤診断書の内容と患者の障害状態の整合性【最終版】

※日常不便の情報と出来上がった診断書の誤差

・補正を必要としなかった→【初回時】のみ記入、【初回時】の評価点を記入
・補正を必要とした→【初回時】【最終版】ともに記入、【最終版】の評価点を記入

初回時		最終版
5点：差異0 4点：1～3個 3点：4～6個 2点：7～9個 1点：10～12個０点：それ以上		5点：差異0 4点：1～3個 3点：4～6個 2点：7～9個 1点：10～12個０点：それ以上

眼	診断書⑪日常生活能力・労働能力
聴・鼻・平・咀等	診断書（３）（４）（５）及び⑪日常生活能力・労働能力
肢体	診断書⑱日常生活動作
精神	診断書⑩ウー日常生活状況
呼吸器	診断書⑩３一般状態、５活動能力、８その他、⑮日常生活能力・労働能力
循環器	診断書⑪２一般状態、⑬欄日常生活能力・労働能力
腎・肝・糖尿病	診断書⑪一般状態、⑫４その他、⑭５その他、⑯日常生活能力・労働能力
血液・その他	診断書⑫一般状態、⑬６その他、⑮（１）自覚症状、⑯日常生活能力・労働能力

差異０	5点
１～３個	4点
４～６個	3点
７～９個	2点
１０～１２個	1点
13個以上	0点