済生会新潟病院

総合評価：

4.1 (5件)

評価コメント

■新潟市西区にある新潟市で3番目に大きい総合病院。22の診療科目（精神科以外はある感じ）高度急性期から慢性期まで425床持つ大型総合病院。

■障害年金の診断書作成については、「書類受付」に依頼を行うと、2週間程度で納品される。医師によっては３日で作成してくださる方も。

■多くの診断書は、抜け漏れがある。医療機関として、診断書の最終的な抜け漏れチェックなどを行っていないことがわかる。基本的な記載方法なども、各医師に任されており、品質もバラバラである。特に外科的な診療科医師が作成した診断書には、患者の障害状態を審査するための情報が記載されていない。そもそも患者の障害状態を表わす日常生活状況などの情報が無いケースがあった。

■基本的に医療者目線のレセプト用のカルテとなっており、患者生活視点でのカルテになっていない為に医療情報以外の日常生活が不明であったとの事。

■ほとんどの医師は善良な普通の医師であると思われる。但し、一部の外科医師より診断書作成について「依頼した当センター職員の態度が気に入らないから作成しない。」「社労士の所長が、私に謝罪に来なければ診断書を書かない。」との連絡あり。所長から折り返し外科医師に、連絡をしたところ、「通話記録が録音されている事を知り、急にトーンダウン。医師法違反の可能性がある事を伝えた。患者受診日へ同席しうかがう事」を伝えた。「それは結構です。」との事。結局自身の不合理な対応に気づいたのか、すぐに診断書が送られてきた。未だに医師という職業が特別な地位や名誉であるかのように勘違いされている医師が存在している事に驚いた。それと同時に医療機関内でのガバナンスにも問題を感じる。特に事務方を含めたコメディカルが、医師の非常識な言動を制御できない点。事務方として低品質(抜け漏れがある、求められている内容記載がない等）な診断書をチェックせずに納品してしまう点。「医師がやることだからしょうがない」と思考停止になっていると感じる。このことによって患者に不利益を与え、経済的損失につながりうることを反省していただきたいと切に思う。

■診断書の記載もれ（日付、斜線、計測値）がある。当センターがご提供する患者様の日常生活状態についてはご確認いただけている。

■問題行動のあった医師について別件での診断書依頼を行った、やはり検査結果数字など重要な記載漏れが数か所あった。最も問題は、日常生活制限について、「制限がない」と記載されてきた点であった。法令知識や認定基準などの知識が無い事は、しょうが無い。一方で障害年金を取り扱う多くの社労士が年金の専門家として、医師に「障害年金に関する諸所法令」について正しい内容をきちんと教示し、理解していただけるような行動がとれていない事も反省すべき点であると感じる。医師に再確認の依頼をしたところ、患者の障害状態について「こんな点で制限がある」と細かく記載をしてくださった。患者にも「きちんと書くよ」と声がけがあったそう。以前よりも診断書のもつ重要性、患者社会保障権を左右する診断書を書いてるという意識を持っていただいていると確信した。

■患者アンケートでは、「医師に話しやすい、看護師さんも親切」「言葉をにごさずハッキリ伝えてくれるので自分には良い医師」など高評価。「とにかく待ち時間が長い」「忙しい医師なのでゆっくり話ができないのが残念」は低評価。であった。

病院名: 済生会新潟病院
住所: 新潟市西区寺地280-7
電話番号: 025-233-6161
①対応と連携: 4.0
相談員などコメディカルは丁寧な対応。ほとんどの医師は問題ないが、一部の医師に関して問題のある対応があった。
②書類の早さ: 3.6
多くの医師は２週間~１月程度での対応となっている。一部の医師に関して不合理な対応があった点は低評価。
③障害年金の知識: 4.8
法令等に関しては、説明を行いおおよそ理解いただけている。
④診断書の完成度: 3.8
内科、整形外科、小画期内科、整形外科膠原病科、依頼したすべての診断書で、抜け、漏れがあった。法令基準や不整合な内容については比較的真摯に再確認していただいている。
⑤患者様との整合性: 4.4
患者の申し立てはきちんとヒアリングしていただける。但し、障害年金の診断書としては情報不足（日常生活等の記載が少ない）な点がみられる。

各評価基準（クリックで表示）▼

①窓口、CW、Dr.の対応と連携

（最高で5点評価）　※1点毎の加点方式

項目	手段	具体例
一般的なビジネスマナーができているか ※各例を全て満たして得点	電話	・３コール以内に出たか・電話保留時間（１分以内）・言葉づかい、音声、対応
一般的なビジネスマナーができているか ※各例を全て満たして得点	郵送	・宛先が「御中」や「様」に直っているか・封筒に差出先の記載があるか・料金不足はないか、送付状（表書き）はあるか
Ｄrとの連携ができているか	電話郵送	・窓口対応者が、依頼事項に対して、期日までにきちんとした回答ができる
納期を守ってもらえるか	電話郵送	・納期までに医証作成してもらえた
調整力があるか	電話郵送	・指定した期日よりも早く作成してもらえた
誠実な対応がしてもらえるか	電話郵送	・電話（又は文書）依頼に対して、きちんと電話（又は文書）対応してもらえた
その他	電話郵送	・プラスアルファな対応をしてくれた

②診断書の完成までの早さ【初回時】

※書類が先方に到着した日（又は作成依頼日）から、完成書類がセンターに到着するまで

1週間以内	5点
2週間以内	4点
3週間以内	3点
4週間以内	2点
5週間以内	1点
それ以上	0点

③Dr.の障害年金に対する適切な対応

※診断書の初回出来上がり内容及び、補正への対応について

初回で完璧な出来上がりだった（補正必要なし）

5点

～以下、補正を必要とした場合の評価～

文書で再依頼後に誠実に対応して頂けた	4点
文書で再々依頼（又はそれ以上）後に誠実に対応して頂けた	3点
電話説明後に誠実に対応して頂けた	2点
社労士が直接説明等を行った後に誠実に対応して頂けた	1点
誠実な対応をして頂けなかった（合理的な説明や文書回答をして頂けなかった）	0点

④診断書の完成度【初回時】

※1点毎の減点方式

・補正依頼について、正当な理由なく対応しない
・鉛筆やフリクションペンでの記入
・シャチハタ印の使用
・斜線漏れ
・記入漏れ（現症日、ICDコードの漏れ、等）

⑤診断書の内容と患者の障害状態の整合性【最終版】

※日常不便の情報と出来上がった診断書の誤差

・補正を必要としなかった→【初回時】のみ記入、【初回時】の評価点を記入
・補正を必要とした→【初回時】【最終版】ともに記入、【最終版】の評価点を記入

初回時		最終版
5点：差異0 4点：1～3個 3点：4～6個 2点：7～9個 1点：10～12個０点：それ以上		5点：差異0 4点：1～3個 3点：4～6個 2点：7～9個 1点：10～12個０点：それ以上

眼	診断書⑪日常生活能力・労働能力
聴・鼻・平・咀等	診断書（３）（４）（５）及び⑪日常生活能力・労働能力
肢体	診断書⑱日常生活動作
精神	診断書⑩ウー日常生活状況
呼吸器	診断書⑩３一般状態、５活動能力、８その他、⑮日常生活能力・労働能力
循環器	診断書⑪２一般状態、⑬欄日常生活能力・労働能力
腎・肝・糖尿病	診断書⑪一般状態、⑫４その他、⑭５その他、⑯日常生活能力・労働能力
血液・その他	診断書⑫一般状態、⑬６その他、⑮（１）自覚症状、⑯日常生活能力・労働能力

差異０	5点
１～３個	4点
４～６個	3点
７～９個	2点
１０～１２個	1点
13個以上	0点