パーキンソン病で障害基礎年金1級を受給できたケース

新潟市・60代・女性

1.相談に来られた状況

ある大学病院のケースワーカー(相談員)さんからのご紹介で、依頼者のご主人が相談に来られました。ご相談を頂いたのは、ご本人(奥様)の65歳のお誕生日の3か月前でした。以前から障害年金の存在は知っていたものの、65歳になれば老齢年金が出るので、わざわざ手間をかけてまで申請しなくてもいいと思っていたそうです。

しかし病気が以前より悪化しており日常生活がかなり困難な状態となっていたそうです。経済的にも非常に困窮されていたそうです。このようなことから障害年金の必要性を感じるようになったそうです。また、65歳を過ぎると申請できない可能性があると聞いて、急いで相談に来られました。

2.経過

かなり以前から腰折れや体のこわばり、動かしにくさ、不随意運動などがあったそうです。しかし「パーキンソン病」と病名が確定するまで10年以上かかっており、いくつもの病院を受診していることわかりました。10年以上経過している事から、初診日を特定するために、各関係機関に調査、開示請求、照会を行いました。ようやく初診日を特定し、受信状況証明書と診断書を作成していただきました。

病気の進行により、障害認定日時点と請求時時点の障害状態は大きく異なってきていました。いわゆる障害年金請求上の障害程度に大きな違いがありましたので、それぞれの時点の日常生活状態について詳細にまとめたものを医師に参考資料としてお渡しし、診断書を作成して頂きました。

最初に作成していただいた診断書については、漏れと誤記入が複数ありました。そして致命的なのは、本人の障害状態が事実と全くかけ離れた内容(非常に軽い障害、ほとんどの事は自分でできる)になっていたことでした。私たちが「日常生活の状態」をご本人から詳細にヒアリングし、作成した参考資料を全く読んでいなかったそうです。すぐ医療機関に連絡を入れ、ご本人に診察を受けていただいたうえで、診断書の修正をして頂きました。

3.結果

障害認定日は、障害基礎年金2級、請求日は障害基礎年金1級と認定されました。
年額97万円の障害年金受給と、遡及支給が決定し、約390万円が一括で入金されました。

4.社労士 齋藤の視点

障害年金は、病気やケガがもとで、障害が残り、生活に障害が残り、稼得能力が減少する場合に支給されます。それに対し老齢年金は、加齢により生活に支障がでて、稼得能力が減少することにたいして支給されます。つまり、障害年金は、早めにもらう老齢年金という性格があります。

基本的には、一人一年金となります。老齢年金がもらえる方は障害年金をもらう必要が無いと考えて頂いてよいと考えています。しかし、今回の相談者の方のように、障害年金がもらえる権利があった(正確には、申請を行う権利。)けれどもらっていなかった方は厚生労働省の調査結果などからもかなりの数いらっしゃるはずです。また、障害年金の年金額が、老齢年金より多い方は受給を検討しても良いと思います。

また、障害年金の診断書を作成する医師は、しっかりした診断書を一回で書けるようにして頂きたいと思います。患者様の利益が大きく損なわれる可能性がある事を自覚し、十分反省していただきたいと思います。この相談者の方は、認定日請求という事で、遡って年金を受給することができましたが、この医師の診断書がいい加減なものであったために修正までに2か月かかりました。

事後重症請求であったならば、受給可能な2か月分の年金が失われてしまっている事になります。この医師へ私が指示した修正内容はたった次の内容です。通常の専門家に委託を行って、自らのミスで下記内容を修正するような場合、半日と掛からないでしょう。どんなに立派な理念、目標を掲げていても某N大学病院の患者に対する姿勢は本当に残念な限りです。

1. シャチハタの印を使用していたので、シャチハタ以外の印へ変更指示
2. 日付けの間違いに訂正印がなかった→訂正印押印指示
3. 署名に、「消えるボールペン」の青を使用していたので、油性ボールペンに変更指示
4. 日常生活状況についてほとんど記載なかったため、具体的かつ詳細に記入していただいた。

某N大学病院へ修正依頼を出した際、これだけ常識的、一般常識的な内容の間違いを複数おかしていたわけですが、残念なことに、謝罪はありませんでした。文書課の責任者は、「直すか直さないかは、先生(ドクター)が決めることです。ドクターの時間が空いたらやりますので、一カ月でお渡しするのは無理でしょう。お約束できません。」というお答えでした。非常に残念ですが、こういう医療機関もまだまだ多数あるのが実態ではないでしょうか。

しかし、どの業界でも、同じです。こういる残念な医療機関も沢山ありますが、患者の病気、生活まできちんと見ることができる優秀な医師もいらっしゃいることをお伝えいたします。そして、新潟県内 各医療機関の行動様式、考え方、私たちへの対応状況事例なども相当数集まっています。そういう情報をお伝えすることも私たちの仕事の一つになってきていると考えております。
障害によって生活が困窮し、どうしても障害年金が必要な方々は是非ご相談ください。スペシャリストの支援が必要であると判断した方を全力でご支援いたします。

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