脳腫瘍で障害基礎年金2級を獲得した事例

長岡市・40代・女性

1.相談に来られた状況

脳腫瘍と、2回にわたるその摘出手術の末、左半身の麻痺に加え、聴力低下、視野狭窄、顔面麻痺が残ってしまったとのことでした。お一人では外出することができない為、ご主人と一緒に来所されました。平地を歩く際にもご主人に掴まり、先導されながらゆっくりと移動されているような状況で、日常生活への支障は非常に大きいと事を確認しました。

2.経過

初診の病院で受診状況等証明書を作成して頂いたところ、初診日以前の自覚症状、産婦人科の受診歴等が記載されていました。明らかに障害とは因果関係が無いものです。このまま申請を行うことも考えました。

しかし、この記載があることによって年金事務所の窓口受付で受理を拒まれ、婦人科の証明書の作成を求められることが予測できました。あくまでも担当医に状況を理解していただき、担当医の医学的判断のもと、関係ないと思われる記載については削除して頂きました。

診断書についても、「日常生活における動作の程度」の項目で指定外の記号で評価されている項目、未記載の部分などが多数ありすべて加筆・修正して頂きました。肢体の動きにくさだけではなく、体幹失調、顔面麻痺等についても詳細に記載して頂き、ご本人の生活状態を正確にかつ適切に記載していただいた診断書を提出することができました。

3.結果

障害基礎年金2級・年額78万円の受給が決定しました。

4.社労士 齋藤の視点

相談者の「障害年金用の診断書」をきちんと書いてもらうというのは非常に難しいと感じます。ただ診断書の項目を、埋めてもらうことは比較的簡単です。しかし、「障害年金用の診断書」に相談者様の日常生活状況、どんな障害で、どんな事ができないのか等をもれなく、正確に記載してもらうことが難しいのです。

何故「障害年金用の診断書」をきちんと書いてもらうことが難しいのか、理由は3つです。
1. 医師が患者の事を十分に知らない場合がある。
2. 患者が医師に、自分の状態を十分に伝えることができていない場合がある。
3. 医師が障害年金用診断書の書き方を十分に理解していない場合がある。

まず医師は、医療の専門家です。医療に必要な情報は持っていても、患者の生活状況などの情報をそれほど持っていません。もちろん、患者の生活状況などの情報をすべて持っていなくても書けないというわけではありません。
私の知っている優秀な医師は、経験、知見、臨床状態、治療経過などから、かなり正確に患者の障害状態を診断書に書いてくれます。カルテには、ほとんど患者の日常生活情報の記載がないにもかかわらず、私たちが患者ヒアリングから確認した、日常の生活での障害状況をかなり正確に記載していただけます。
病気を治すことはもちろん、患者の治癒後の生活まで見通す力を持った、このような医師が増えることを心から願っています。「病気は診るけど、患者は見ない」医師が書く診断書は、障害者の人生を過酷な状況に貶めるからです。
ある医師に障害年金の質問したところ「カルテ記載の機能障害、臨床症状から日常の障害を想像して書いている。」とのことです。「障害年金用診断書には、医師の経験値や主義の違い、主観が大きく左右していて、同じ患者を診ていても、医師によって障害の程度も内容も変わると思います。」と正直に話して頂きました。
そして、「患者の日常生活障害や社会的障害を整理して、提供してくれる、齋藤先生の仕事に本当に感謝している。」旨の言葉もいただきました。こういった優秀なお医者さんに出会えると、本当にうれしいです。また、国から年金のプロとして資格をいただいている事を改めて自覚し、困窮されている障害者の権利を守るために働こうという気持ちになります。

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