強迫性障害で障害基礎年金2級を獲得した事例

燕市・20代・男性

1.相談に来られた状況

お母様と一緒に来所されました。学生の頃に強迫性障害を発症してからずっと治療を続けてきたが一向に回復せず、今に至るとのことでした。お母様が、今の状態では自立して生活していくことはとても不可能だと将来を案じていたところ、保険会社の営業員の方から障害年金と新潟障害年金相談センターセンターのことを聞き、相談に来られました。
ヒアリングを行うと、食事、お風呂、意思伝達等に問題がある事が分かりました。とにかく何をするにも時間がかかり、日常生活にかなりの支障があり、就労することはできないと判断しました。しかし母親などの手助けで日常生活のほとんどの事柄ができている事実もあり、証明方法を十分な対策を練って行わなければ難しいと判断しました。

2.経過

主治医の診断は「強迫性障害」でした。お母様から、強迫観念の他にも、異様に落ち込んだり、不安がったりすることがあるとお聞きしました。主治医にそのことを伝えてもらい、見解を聞きました。医師からの回答は、それも「強迫性障害(=神経症)」の範疇であり、あくまでも「精神病」ではないとの回答でした。
原則、このような「強迫性障害」、いわゆる「神経症」は障害年金の対象外とされています。しかし、障害年金制度は、「障害によって国民生活の安定がそこなわれることを国民の共同連帯のよって防止し、もって健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを目的とする。」ものです。
十年以上、この障害を持つ息子さんと向き合い御苦労されてきたご家族の方のお話しを十分にお聞きしました。法の趣旨を鑑みて専門家として、障害認定基準の状態に該当していると判断しました。
そこで、過去の受診履歴を全てたどり、詳細な記録を精査してゆきました。 現在の医師の診断は置いておいて、過去の治療歴、病名、相談者、家族の日常生活状況から精神病水準といえることを証明することにしました。この証明資料を主治医に提供し、どの病院でそのような診断がされていたのか、外来か入院か、経過はどうだったかを詳細かつ正確に記載して頂きました。

3.結果

障害基礎年金2級・年額78万の受給が決定しました。過去3年分の遡及が認められ、約230万円が一括で入金されました。

4.社労士 齋藤の視点

障害年金は、難しいと毎日感じております。障害者の権利を守るのは、社会保険労務士の使命である事を強く感じます。医師の立場、年金機構の立場も分かります。しかし、障害者の権利がないがしろにされてはいけません。私達は、障害年金という専門分野において最後まで障害者の味方で居ることができる専門家です。何故なら、国から唯一“年金の専門家”として国家資格を与えられているからです。

今回の医師と年金機構の窓口担当者は、間違った行動はとっていないと思います。今回の他担当医は、自分の知見、技能をもとに自律的に診断しています。「他の医師の診断がどうであったかは関係ない。自分の診察で判断する。」とおっしゃっていました。

そして年金機構の窓口担当者は、「受付の手引きマニュアル」に書かれたとおりの対応を行っただけだと思います。狭い視野でのミクロな仕事としては、間違っていないのです。しかし、この障害年金の立法趣旨、制度趣旨、現実の障害者の機能的障害、社会的障害などをマクロな視点でみたらどうなのだろうかと疑問に思うことがあります。とにかくあきらめないで相談してください。できうる限り支援します。

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